関門通信

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期待先行で急改善~5月景気ウォッチャー調査

西中国信用金庫(本店、下関市)が第19回かんもん景気ウォッチャー調査(2009年5月)の結果を公表した。

3ヶ月前と比較する景気の現状判断DI(2月→5月)は38.3で、前回調査より18.3点上昇して、サブプライム問題に端を発した金融・経済危機が生じる以前の状況に一発で戻った。指数が上向くのは実に3年振りで、上げ幅は2004年10月の調査開始以来最大。内閣府発表の5月景気ウォッチャー調査の結果は36.7。「かんもん」の景況感は全国よりもややよい。

「高速道路料金が休日1000円となった効果から、しものせき海峡まつりが前年を上回る人出で賑わい、やまぎんレトロラインが目標10万人達成に向け順調に運行を開始するなど、観光面で賑わいが感じられる」(商工業団体)。「省エネ家電の購入を促すエコポイント制度のスタートをきっかけに来店客数が持ち直している」(家電量販店ほか)。

3ヵ月後と比較する景気の先行き判断DI(5月→8月)は41.7で、前回調査時点予想より16.7点の上昇を見込む。内閣府発表の5月景気ウォッチャー調査の結果は43.3。先行きに対する期待は大きいが、見方はまちまちだ。

「景気・雇用の先行きや新型インフルエンザに対する不安があるものの、高速道路料金引き下げ、定額給付金、環境対応車減税、エコポイントなどの効果が出ている」(商工業団体)。「製造業の減産による出張客減少、円高による外国人観光客の減少など良い要素がなかなか見当たらない」(宿泊施設)。

第19回かんもん景気ウォッチャー調査 ※西中国信用金庫の資料から引用

現在の景気の水準自体が良いのか悪いのかを示す景気の現状水準判断DIは、前回調査から8.4点上昇して26.7となった。内閣府発表の5月景気ウォッチャー調査の結果は23.1。

今回調査の判断DIは2004年10月の調査開始以来初めて実績が予想を上回った。過去3年の景況感のだら下がり局面が終わったことを示しているが、政府のばら撒きによるカンフル剤の効果であり、ダマシに終わる可能性もある。

実体経済は「輸出や生産はおおむね下げ止まっているものの、全体としてはなお悪化している」(5月の北九州管内金融経済概況)、「依然悪化を続けているが、悪化テンポは和らいでいる」(5月の山口県金融経済情勢)とまだ泥沼状態であり、これから秋にかけて期待感が剥落する時期がありそうだ。

かんもん景気ウォッチャー調査

最終消費を中心とした関門地域(下関市と北九州市の門司港地区)の景気動向を定期的に調べるもので、内閣府発表の景気ウォッチャー調査の地元版。判断DIは50を基準点として、上回れば「景気が良い」、下回れば「景気が悪い」ことを示す。

大企業・製造業中心の日銀短観が市民感覚からかけ離れているのに対し、市民の肌感覚に近い街角の景況感を表す。調査対象は物販、飲食、観光、タクシー、商工業団体などに勤務の30人。

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