沖創建設(本社、那覇市)が「北九州市黒崎駅ビルプロジェクト準備室」を立ち上げ、このほど黒崎コムシティプラスなるブログを開設した。沖創建設が発表する公式資料を掲載するほか、工事進捗や最近の動きなどを随時紹介する。
コムシティ再生の方向性は「日常生活の安全・安心をテーマにした地域密着型複合施設」。集客力のある核店舗を誘致するのではなく、手を挙げた出店者を入居させる雑居ビルになる。債権放棄により以前のコムシティの店子でも採算は取れるが、ブログで店舗募集をかけているあたり、これも順風満帆ではなさそうだ。
沖創建設は商業施設の開発では実績がない。コムシティはそもそも不動産再生事業の物件として仕入れた。商業開発で実績のある企業と協業してコムシティを再開させ、不動産価値を増大させた後に売却する計画だった。しかし米国のサブプライム問題に端を発した金融危機により、当初の目論みはもろくも崩れ去った。
直近に協業者とされたユニディオ・コーポレーション(本社、東京都)の名は今回の再生計画にない。沖創建設に手を差し伸べたのはコムシティ再開を黒崎再生の最重要課題に掲げる北九州市だった。今回、サポートセンターを紹介したり、融資先を斡旋したりして沖創建設に便宜を図ったが、2001年11月の開業時と同じように見切り発車の印象が強く、先行きはまだ不透明だ。