総合不動産のアーバンコーポレイション(本社、広島市)は13日、東京地方裁判所に民事再生手続開始を申立て、受理された。負債総額は約2558億円。同日発表の四半期決算は、売上高が約499億円、純損失が約454億円だった。
アーバン社は1990年に分譲マンション会社として広島市で設立。「アーバンビュー」で関西や関東へも進出して人気を集めた。2002年に松竹浪花座跡地(大阪市)の再開発で日本初の開発型流動化による資金調達を実施し、以降は不動産流動化事業に傾倒して業績を急拡大させた。
しかし米国のサブプライムローン問題の影響を受けて日本の不動産投資市場も沈静化し、同社の積極的な不動産投資が裏目に出た。膨大な有利子負債残高に加えて、直近に同業者の経営破たんが相次いだこともあり、同社に対する信用不安が増大して資金繰りに行き詰まった。
アーバン社は2004年に安川電機小倉事業所の遊休地約2.3万平米を28.5億円で取得して北九州進出を果たした。安川跡地は不動産流動化によりアーフェリーク迎賓館(小倉)やスピナマート大手町店などが立地する。現在は隣接する給水塔跡地で20階建ての分譲マンション「アーバンビュー大手町ウエストコート」を建設中。手付金の保全措置はこちら。
アーバン社の北九州進出は広島のマンション業者を刺激し、その後、「ポレスター」のマリモや「フローレンス」の章栄不動産といったアーバン社のライバル企業が相次いで北九州進出を果たした。広島基準の安くて広いマンションは人気があり、北九州の分譲マンション市場で存在感を高めていただけに、アーバン社の破たんは北九州でも業界筋の注目を集めた。