スターフライヤー(本社、北九州市)は28日、2008年度事業計画と中期経営計画(2008-12)の概要を公表した。現在の4機体制で収益を最大化するため、旅客便で貨物を取り扱うほか、週末深夜の国際チャーター便を試みる。2010年には羽田―福岡線に参入する。目先は経常黒字達成を至上命題とし、株式公開は市況悪化もあり2010年へ先送りする。
2008年度の新規事業では貨物事業への参入が重要だ。同社は福山通運(本社、広島県福山市)との全面協業のもと、7月をめどに羽田―北九州線で航空貨物事業に参入する。当初は同路線に投入した旅客機3機の貨物室を利用するが、将来は貨物専用機を投入し、国内・国際航空貨物事業の本格的な展開を狙う。同社は貨物事業を旅客事業と並ぶ収益の二本柱に育てたい考えだ。
今年度は国際チャーター便も手がける。7月後半から北九州―仁川線で月2往復程度の週末夜間便を運航して感触を探る。ただ、不調に終わった羽田―北九州線の深夜便と同じく、仁川(ソウル)側で深夜の足が確保できない。機材を使い回すなら北九州を深夜に発ち、早朝には帰ってこなければならず、片道は大分か福岡経由になるという使いづらさもある。厳しい試みになりそうだ。
中期経営計画では羽田―福岡線の開設を明記した。2010年度に機材を2機増やして7往復14便を就航させる。新北九州空港はこれまでスターフライヤーの孤軍奮闘でなんとか体をなしてきた。事なかれ主義で独自戦略を持たない空港団体に代わって、福岡空港に乗り込んで新北を宣伝したのも同社なら、使い勝手のよい足の確保に奔走したのも同社だった。その同社が新北を見限ることで、新北の広域集客力は確実な低下が見込まれる。