自動車部品のデンソー(本社、愛知県刈谷市)は19日、生産子会社のデンソー北九州製作所を拡張する計画を正式に公表した。手始めに洞海湾奥の現在地に約2万2000平米の新工場を建設する。新工場は2007年8月に着工、2008年3月に竣工、同年5月に操業を開始する。
今回の拡張はトヨタ自動車九州の車両生産拡大に対応するもので、従来から生産するカーエアコン、ディーゼル燃料噴射装置用インジェクタ部品、エンジン冷却装置の増産に加えて、新たに燃料ポンプ装置、ワイパー部品などの生産を始める。競争力強化のため、カーエアコン用のケースなどの樹脂製部品の内製化も進める。
デンソーは2006年4月に今後の大規模な増産に備えて北九州製作所を分社化した。工場は今年度から2010年度にかけて段階的に拡張する計画で、総投資額は約200億円。売上高は2006年度の約194億円が2010年度には約480億円へ、従業員数は現在の約610人が2010年度には約1400人へ増加する見込みだ。
北九州工業地帯ではトヨタ・ダイハツ・日産の増産に合わせて関連企業の進出が相次いでいるが、今回の投資は自動車部品企業としては雇用・金額ともにもっとも大きい。将来のデンソー北九州製作所は従業員数で三菱化学黒崎事業所や住友金属小倉を上回り、北九州屈指の大工場として君臨することになりそうだ。