第10回北九州市・下関市市長会談が7月2日に下関グランドホテルで開催される。出席者は下関市の江島潔市長と北九州市の北橋健治市長の2名。江島市長と北橋市長が膝を突き合わせて話し合うのはこれが初めてになる。
話題は今後の関門連携についてと、「関門地域の未来を考える研究会」の設置について。両市長が関門特別市の創設に焦点を絞り込んで意見を交わす。会談は非公開だが、会談終了後に共同記者会見を実施する。
今回の市長会談は昨年11月21日にリーガロイヤルホテル小倉で末吉興一市長と江島潔市長が会談して以来。関門特別市の創設は前回の会談で末吉市長が意を決して提案した。江島市長は当初提案を受けたことを認めただけだったが、次第に乗り気になって、現在では推進を明言している。
一方、北橋市長は態度を明確にしていない。北橋氏は社会民主主義に触発されて政治家となり、社会保障の充実を最大の関心事としてきた。市長就任後も生活保護の大幅緩和や中学校給食の実施などの足元の政策に傾倒して、関門合併のような都市百年の大局観は持ち合わせていない。
旧福岡2区・福岡9区の政治家として、長年にわたり「九州」「福岡県」という単位で活動してきたことも関門合併に乗り気になれない原因のようだ。関門特別市は九州と福岡県からの離脱が前提だが、北橋氏は民主党の推薦を受けて市長に当選しながら、先の福岡県知事選で現職を応援するなど、波風を立てるのを嫌う傾向がある。
市長就任の挨拶で下関市を訪れた際には「将来、道州制が導入された場合、九州と山口県は同じブロックになるべきだ」(山口新聞)と述べるなど、何度か道州制九州寄りの発言もしている。会談では江島市長が関門の自立性と特別市の意義を十分に説明し、北橋市長を説得できるかが鍵になりそうだ。