鉄鋼商社の小野建(本社、北九州市)は10日、2007年3月期の連結決算短信を発表した。売上高が1326億5800万円で前期比12.6%増、営業利益が49億2300万円で同18.1%増、経常利益が51億1200万円で同17.3%増、当期純利益が24億1600万円で同4.4%減。業績予想を上方修正しての着地で、印象は非常によい。
当期は従来からの基本戦略である「販売エリアの拡大」と「販売シェア向上」に取り組んだ。足元の九州では大型マンションやショッピングセンターの建設が相次ぎ、九州新幹線の建設や自動車関連工場の進出も続いて、鉄鋼商品の販売や工事請負事業が順調に推移した。積極的な営業展開により、鉄鋼商品の利益率も向上したという。
当期純利益の減少は福岡支店の移転拡大に伴い、福岡市東区の土地を減損損失として計上したためだ。地価下落が激しく、減少額を12億7200万円と見積もった。減損会計は当期から強制適用で、これにより最終利益を減らす企業がやたら多い。
2008年3月期の業績予想は、売上高が1367億8900万円で当期比3.1%増、営業利益が47億4900万円で同3.6%減、経常利益が48億8200万円で同4.5%減、当期純利益が27億8300万円で同17.5%増。来期の見通しは数字のみの掲載で、減益の理由ははっきりしない。