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井筒屋の112期連結決算、減損響いて最終赤字

井筒屋(本社、北九州市)は23日、第112期(2007年2月期)の連結決算短信を発表した。売上高が1123億6400万円で前期比0.9%増、営業利益が24億5600万円で同0.4%増、経常利益が16億0300万円で同40.3%増、当期純損益は3億0700万円の損失で、前期の5000万円の利益から赤字転落した。

第112期は主力の本店衣料品売り場を強化しつつ、郊外商圏の開拓に乗り出し、2006年3月に開港した新北九州空港の旅客ターミナルビルに土産屋を開いたほか、田川ショップを移転拡大した。一方、博多井筒屋は通期としては当期が最期で、JR九州から追い出される形で2007年3月末に閉店した。

博多井筒屋の件ではJR九州の傍若無人ぶりが目立ったが、井筒屋は最終的に示談金45億円で手を打った。同店は1965年に福岡財界に懇願されて当時郊外だった博多駅に出店。以来、毎年欠かさず赤字を計上して累積損失が約80億円あった。収益圧迫の元凶が片付くことで目先の収益性は改善するが、企業規模の縮小は西日本最大の百貨店の地位を危うくしそうだ。

最終赤字は当期から強制適用となった減損会計に原因がある。減損損失として計上したのは北九州市、飯塚市、久留米市、大牟田市の土地と建物。内訳は投資回収の見込みがない事業用資産、市場価格が低下した賃貸資産、買い手のいない売却予定資産などで、減損額は合計14億5600万円。

第113期(2008年2月期)は引き続き郊外商圏の開拓に取り組む。すでに去る3月にサンリブ(本社、北九州市)の若松店と宗像店に土産屋を出したが、今後も井筒屋の暖簾がありがたがられる地域へ小型店舗を出す。また、11月には福岡市の博多リバレインへ小型店舗を出して、閉店した博多井筒屋の贔屓客を囲い込む。

通期の業績予想は売上高が1040億円で当期比7.4%減、経常利益が20億円で同24.8%増、当期純利益が48億円で同51億0700万円増。博多井筒屋がなくなって売上げは減少するが、収益体質は大いに改善して最終黒字を見込む。

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