東邦チタニウム(本社、神奈川県茅ヶ崎市)は4日、北九州市内にスポンジチタンの新工場を建設する計画を明らかにした。
新工場は2007年11月に着工し、2009年8月に完工、同12月の操業開始を目指す。生産規模は初年度6000トン。2010年中を目途に年産9000トンへ拡大、2011年中を目途に年産1万2000トンのフル操業体制とする。事業費は396億円。約200名を新規に雇用する。
建設地は響灘埋立地にある新日鐵の保留地。土地は新日鐵から賃借する。同社は新日鐵八幡構内の屋根付工業団地(旧シームレス鋼管工場)に約50億円を投じてチタンインゴットの新工場も建設中だ。こちらは2006年7月に着工し、2008年3月に完工、同4月の操業開始を目指す。
チタンは灰白色の金属で、軽く、強く、錆びず、溶けない。スポンジチタンは原料となるスポンジ状のチタン。チタンインゴットは製品となる金属チタンの塊。スポンジチタンを合金添加物と混合し、圧締、溶接、溶解などの製造工程を経るとチタンインゴットができる。チタンインゴットは自動車や航空機のエンジン部材ほか、身近なところでは眼鏡や腕時計に加工される。
響灘のスポンジチタン新工場は製造したスポンジを主に新日鐵八幡構内のチタンインゴット新工場へ出荷する。東邦チタニウムはスポンジチタンとチタンインゴットの製造工場をセットで建設することで、北九州市内で一貫生産の体制を整える。