末吉興一市長の任期満了に伴う北九州市長選挙は4日に投開票が行われ、民主・社民・国民新党が推薦した前衆議院議員の北橋健治氏が当選した。自民・公明党が推薦した前国土交通省局長の柴田高博氏、共産党が推薦した前北九州市立大学教授の三輪俊和氏は及ばなかった。
得票数は北橋氏が21万7262票、柴田氏が17万7675票、三輪氏が5万6873票。北橋氏は前国会議員の知名度を生かして門司区を除く全行政区で勝利した。「北九州には若者のチャンスがない。財政も厳しく、年長者や障害者が不安に満ち満ちている」などと否定感情を煽り立てる戦略が功を奏した。
当日有権者数は80万4434人。投票者数は45万5035人。投票率は56.57%で、過去最低を記録した前回の38.32%より18.25%も上昇した。与野党直接対決で大物政治家が多数応援に駆けつけたことに加え、厭世家の前国会議員と自信家の前高級官僚が火花を散らし、市民の関心を引いた上に、当日は天気もよかった。
北橋氏は昭和28(1953)年、兵庫県西宮市生まれ。東京大学法学部卒。1977年に民社党本部書記局に入り、1986年に社民党公認候補として無縁の旧福岡2区(遠賀、直鞍、嘉飯山、北九州市西部)から衆議院選挙に立候補して初当選した。
以降、新進党、民主党と党籍を変えて公認候補となり、福岡9区(北九州市西部)から衆議院選挙に立候補して3~5選。2005年の衆議院選挙では小泉旋風にまかれて落選し、比例九州地区で復活当選した。
2006年12月19日に民主党を離党し、同時に衆議院議員を任期途中で辞職して、今回の北九州市長選挙に挑んだ。