「海峡ドラマシップ」が26日に開館した。同施設は北九州市と福岡県が総事業費100億円をかけて建設した観光施設で、鉄骨造の地上5階建て、延床面積9898平米。門司港レトロ地区にほど近い門司区西海岸一丁目の埋立地に立地する。
館内は大正期の門司港の町並みをハリボテで再現した「海峡レトロ通り」、関門海峡の海底をイメージした映像ホール「海峡アトリウム」、子供向け遊具のある吹き抜け空間「ガレリアと海峡こども広場」、海峡を眺められる休憩室「市民交流ギャラリー」、人形芸術によってたどる歴史絵巻「海峡歴史回廊」、関門海峡の船舶情報や航行の操船疑似体験ができる「リアルタイム関門海峡」からなり、最上階には食堂がある。初日は9000人を越す入館者があったという。
昨年開館した「いのちのたび博物館」は、国内有数の所蔵を誇りながら常設展示施設を持たなかった自然史博物館を入居させるものだった。「海峡ドラマシップ」は所蔵品や展示物があっての施設建設ではなく、「北九州に県立施設を」という要望から建設のみが先行して決まった。
しかし施設の事業費は結果として市と県の折半となり、不採算部分を市が受け持つなど、市の施設としての色合いが強い。また、レトロ地区の集客力強化を目的としながらレトロ地区から離れた位置に建設され、博物館を予定しながら室内テーマパーク的な施設になるなど手法も場当たり的で、レトロ地区との連携や継続的な集客効果など疑わしい部分が多い。
施設はテーマパーク同様に数年毎の大規模な更新が必要であり、今度の課題は大きいと言えそうだ。