北九州市は25日、2006年度(第4回)の北九州市都市景観賞の表彰物件を決めた。今回は市民からの推薦など329通170件の応募があり、選考委員会が次の4物件を選んだ。

景観賞は個性的で魅力ある都市景観の向上に寄与したものを表彰し、景観に対する意識の向上を図るが目的。1999年度より隔年で実施している。
以前は北九州市建築文化賞を毎年実施していたが、建築物単体に限らず、景観を構成する街並みや市民の活動へと範囲を広げた。景観賞は建築文化賞と異なり、建築物よりも市民の活動が高く評価される傾向がある。
門司赤煉瓦プレイスは、旧サッポロビール九州工場と紹介したほうが通りがよかろう。「明治時代に始まるビール工場の産業遺産としてただ単に保存されたのではなく、商業・博物館・集会場用途として複合的に活用され、この地域の景観形成に多大に寄与している点が評価できる」。
県営中央公園は、小倉北、戸畑、八幡東区の境界線にある総合公園。「恵まれた環境を活かして多目的に利用できる市民の憩いの場所をつくり出している。(省略)自然環境と生活環境をうまく融合させており、今後の公園緑地等におけるランドスケープデザインの好例として評価できる」。
若松南海岸通りは、大正期の建物群を中心とした近代の港湾都市に固有の帯状の都市空間。「街並みを地域再生の鍵とする取り組みの中から、地元団体などが積極的な募金活動により、取り壊しが検討された旧古河鉱業若松ビルの保存・活用に貢献した。(省略)市民参加のまちづくりの好例として評価できる」。
青葉台ぼんえるふは、青葉台団地内の高級住宅地。「戸建住宅の街並みは、石積みに草花が手入れされ植え込みには緑があふれている。住民みずからによる除草や清掃活動と、管理や建築協定などの学習会により、団地の景観形成と地域のコミュニティづくりを行っていることが評価できる」。