上海下関フェリー(本社、下関市)は1日、下関と上海を結ぶ国際フェリー「ゆうとぴあ2」の中国側の寄港地を上海から蘇州・太倉港へ変更することを決めた。9月4日の下関出港便より寄港地を切り替える。
ゆうとぴあ2は2005年6月に上海航路の貨客船として投入されたが、中国交通省が過当競争を懸念して貨客船の免許を与えず、貨物船として利用していた。就航から1年が経過して、当局は客船の免許を与えるどころか、大型荷役に不便な岸壁を割り当てて、追い出しにかかってきたようだ。
蘇州は上海の西に隣接する都市で、長江デルタの主要都市の一つ。世界遺産に登録される歴史文化都市として知られる。蘇州港は関門港と類似点が多い。外海ではなく揚子江南岸に面した港であり、太倉港、常熟港、張家港港の3港からなる。年間貨物取扱量は約1億トン。関門港には及ばないが、北九州港とほぼ同じ規模だ。
太倉港は上海市に近い位置にあり、上海国際水上運輸センターのコンテナターミナルの一角を占める。現在は135億元を投じて港の整備中で、2010年をめどに貨物取扱量を2億1000万トン、コンテナ取扱量を450万TEUへ引き上げることを目指す。 上海下関フェリーはここに厄介になることにした。
運航は週1往復で、以前と変わらない。往路は月曜の13時に下関を出港し、火曜の17時に蘇州に入港する。復路は水曜の3時に蘇州を出港し、木曜の9時に下関へ入港する。旅客の取り扱いに関しては現時点では言及していない。太倉港は郊外の新港であり、旅客を集めるには不利な立地だ。