日産ディーゼル工業と三菱ふそうトラック・バスは13日、バスとバスのエンジンを相互OEM(相手先ブランドによる受託生産)供給すると発表した。来年4月から段階的に開始する。
計画では日産ディーゼルからノンステップバスと中型バスを三菱ふそう側に供給。三菱ふそうからは大型観光バスとノンステップバス以外の路線バスを日産ディーゼル側に供給する。このほか、新長期排出ガス規制に対応したバス用のエンジンも相互OEMする見通し。OEM以外にも従来のバスも併売する。
日産ディーゼルとと三菱ふそうは昨年、尿素SCR(選択的触媒還元)システムで技術提携したが、OEM供給は初めて。
三菱ふそうは2000年に発覚した大規模なリコール隠しで市場の信頼を失い、バス業界で3位となっている。4位の日産ディーゼルは車体生産を西日本車体工業(本社、北九州市)に集約するなど、大規模なリストラに踏み切ったものの、国内生産は伸び悩んでいる。日産の得意とする大型路線バス、三菱の得意とする大型観光バスをそれぞれOEMすることで、生産・開発コストを削減し、バス業界での生き残りをかける狙いだ。
現在バス業界首位の日野自動車と2位のいすゞ自動車はバスの生産を統合しており、今回の日産ディーゼルと三菱ふそうの提携で国内のバス業界は2つのグループに分かれることになりそうだ。