井筒屋(本店、北九州市)は25日、2006年2月期通期の連結決算短信を発表した。売上高が1113億4800万円で前期比4.9%減。営業利益が24億4700万円で同4.9%減。経常利益が11億4200万円で同7.5%減。当期純利益は5000万円ながら最終赤字は免れた。連結子会社数は10社。
井筒屋の売上高は百貨店としては九州山口最大。売上規模は大きいが、博多や久留米などの系列店は売上高をいくらかかさ上げするだけで、利益には与らない。本店の利益と市場からの資金調達で当座を凌いでいる厳しい状態だ。
当期の売上高減少はサンリブシティ小倉やイオン直方の開業などで競争が激化したことに加え、前期に売却したブックセンタークエストの営業成績が除外されたため。クエストは2004年2月期の売上高が47億9400万円だった。
百貨店業はクールビズの流行で紳士服が伸び、一昨年の改装効果が持続して食料品も伸びた。しかし主力の婦人服や子供服が振るわず、全体としては前期の98.8%だった。
2007年2月期通期の業績見通しは、売上高1114億円、経常利益16億円、当期純損失2億円。イオン八幡東田の開業が控えていることから、黒崎店の業績が懸念される。
企業集団としては減損会計の適用に備えて引き続き遊休不動産の売却を進め、営業キャッシュフロー重視の経営体質へ変えてゆく。博多井筒屋の存続に関しては、見通しでは言及しなかった。