中小企業向け手形割引のアプレック(本社、北九州市)は21日、2006年3月期通期の業績予想を修正した。前回予想との比較で、営業収益は12億5400万円から7300万円増額して13億2700万円。経常損失は6800万円から4000万円減額して1億0800万円。当期純損失は1億9200万円から100万円減額して1億9300万円。
営業収益の上方修正は、同社の営業範囲である中国・九州地区の景況が改善傾向にあり、資金需要が上向いたため。
経常損失の悪化は、最高裁が2006年1月に灰色金利での貸し出しを事実上認めない判断を示したことを踏まえて、「利息返還損失引当金」として5000万円を計上したため。
今期は貸倒引当金を厳格に見積もり、役員退職慰労金を特損に計上したことから、経常損益が損失に転落している。最終的な当期純損益は、営業収益の拡大と税効果会計の適用可能額が拡大したことから、小幅な修正に留まる。
アプレックは同日に初めての新株予約権(ストップオプション)を発行することも決めた。対象は同社の取締役、監査役、従業員の全員。株式数は1750個(17万5000株)。同社は従業員に慰労金を支払う代わりに自社株を与え、業績向上に対する意欲や士気を高めたい考えだ。