新北九州空港が16日に開港の日を迎えた。初日は見学客が多数訪れて旅客ターミナルは終日混雑した。しかしこの日は春の嵐が吹き荒れるあいにくの天気で、羽田空港付近の天候不良により遅延が生じ始め、最終的にはスターフライヤーのSFJ91便(羽田22時45分発)とSFJ92便(北九州発23時30分)が欠航に追い込まれる波瀾の出発だった。
新北九州空港は航空管制官の配置が認められず、山口宇部空港とともに福岡空港から指示が下る。山口宇部空港と新北九州空港の空域には1機しか進入できず、両者は運命共同体だ。どちらかで遅延が生じると連鎖的に遅延を呼んで、最終的には欠航につながると憂慮されていたが、これが初日から現実のものとなった。
北九州(曽根)空港は立地条件から悪天候に弱い空港だった。新北九州空港は運用条件から悪天候に弱い空港だ。この日は各地で遅延が相次いだとはいえ、欠航にまで発展したのはごくわずかだった。遅延や欠航を伝えるはずの新北九州空港ホームページの運航情報も18時を最後に更新が途絶え、肝心なときに役に立たなかった。
この他、連絡バスに乗り遅れる乗客が多数出た。開港当日の物珍しさでうっかりしたためだが、連絡バスは航空機の時刻表対応のため、次の便までは最多本数の小倉方面でさえ1時間弱の間が空く。新北九州空港の初日はこの空港の問題点をさまざま浮き彫りにした格好で終わった。
新北九州空港は苅田の周防灘沖合3キロに位置する第二種空港。人工島(はーとぽーと21)は長さ4125メートル、幅900メートル、面積373ヘクタール。2500メートル滑走路1本を有し、21時間運用する。初年度の旅客目標は100万人。
3月の定期便は、スターフライヤーの羽田線が1日12往復、日本航空ジャパンの羽田線が1日5往復、ジェイエアの名古屋(小牧)線が1日3往復、日本トランスオーシャン航空の那覇線が1日1往復、中国南方航空の上海線が週3往復。初日はマカオ、上海、大連、ホノルルへのチャーター便も発着した。