神戸市のポートアイランド沖に整備された神戸空港(愛称マリンエア)が16日に開港した。国内の空港としては97番目。国が運営する第二種空港ではなく、神戸市が運営する第三種空港だ。新空港は神戸都心の三宮からポートライナーで16分。滑走路は2500メートルが1本。運用時間は7時から22時までで、大阪国際(伊丹)空港より長い。
矢田立郎・神戸市長が5時50分に開港を宣言し、次いで就航する航空会社の出発式が行われた。前日に到着予定だった6機のうち4機が視界不良のため着陸できず、開港当日の早朝に関西国際空港から飛行機を回送した。神戸空港は日本航空グループ(JAL)、全日空(ANA)、スカイマークエアラインズが1日27往復(54便)を運航、全国7都市を結ぶ。
神戸空港をめぐる情勢は込み入っている。神戸市は3000億円以上の事業費を投じて新空港を建設したが、関西には来年完成予定の関空第二滑走路を含めて5本の滑走路が併存する。国土交通省は国策の関空を守るため神戸を国内線専用の「地方空港」と位置づけ、神戸では国際チャーター便の運航すら認めなかった。国内線では伊丹空港とパイを争い、ドル箱の羽田線は新幹線に打ち勝たなければならない。
神戸市が需要予測に基づいて開港当初の目標とした1日27便は達成できたものの、各社が投入したのは小型機が中心で、年間319万人の需要予測を達成できるかは疑問符が残る。着陸料収入も当初見込みの半分に留まりそうで、空港関連経費で損失が生じる恐れもある。民間への土地売却がほとんど進んでいないため、空港島造成費の返済も懸念材料だ。
国は神戸空港と来月開港する新北九州空港、2009年開港予定の静岡空港をもって、地方空港の整備に一区切りつける。