北九州第一交通産業(本社、北九州市)は25日、九州運輸局に対して新北九州空港と各区間を結ぶ乗合タクシーの許可申請を行った。
第一交通産業はスターフライヤーにいち早く賛同して出資した企業としても知られる。乗合タクシーの開設は「都市経済活動の活性化に貢献し、利便性のある交通機関としてその一役を担う」と説明している。
運送は事前予約制。新北九州空港の開港日から毎日運送する。路線は全部で五つあり、路線と所要時間、運賃は以下のとおり。
1~4については羽田空港発のスターフライヤー最終2便に対応し、24時40分発、25時35分発の運送。5については新北九州空港発のスターフライヤー始発便と最終便に対応し、4時00分発、22時00分発の運送。定員9人乗りのジャンボタクシーを使用するが、利用状況によっては一般タクシーを利用する。
第一交通産業以外では、八幡西区の三ヶ森タクシーが八幡西区内と新北九州空港の区間で乗合タクシーを申請した。運賃は2500円。同社は昨年の春頃から全国の空港乗合タクシーを調査し、青森空港と弘前市内を結ぶ乗合タクシーを参考にした。空港の規模や空港との距離、鉄道の有無や駐車場の料金などの諸条件がよく似ていたという。
青森空港と弘前市内の乗合タクシーは当初1500円が現在は1800円になった。新北九州空港は需要が読みにくいため継続性を重視して安全寄りの運賃設定にしたが、利用状況によっては10回乗車で1回無料などのサービスを検討する。
戸畑区の北交大和タクシーも戸畑・八幡地区からの深夜乗合タクシーを申請中だ。こちらも運賃は2500円を予定している。
乗合タクシーは運賃が高すぎるという印象があるが、自家用車の場合、都心からは都市高速―東九州道―駐車場で合計1340円が必要だ。北九州西部から最速の経路を取れば、都市高速―九州道―東九州道―駐車場で合計1640円が必要だ。この高額な道路・駐車場料金をタクシー運賃は前提にしている。
新北九州空港は21時間運用を活用した早朝・深夜便の設定が最大のウリだ。早朝・深夜の時間帯は福岡空港や山口宇部空港の後背地からも集客が見込める。
しかし北九州出発客は自家用車を利用するにしても、北九州到着客はそうはいかない。早朝・深夜に新北九州空港に着いても、そこからの足がないのでは到着客は利用できない。定額の乗合タクシーが万端そろったことで、運賃はさておき到着客にも早朝・深夜便の利用が可能になった。福岡方面の日帰り東京出張客にも重宝されそうだ。