小倉伊勢丹は19日、会社設立から社長を務めた寺垣勝仁氏を退任させ、新潟伊勢丹社長の杉浦進氏を後任に充てる人事を発表した。2月1日の臨時株主総会後の役員会で正式決定する。共同通信が伝えた。
杉浦氏は埼玉県出身の55歳。立教大を卒業後、1974年に伊勢丹に入社。相模原店長などを経て、2004年6月から新潟伊勢丹社長。
退任する寺垣氏は小倉伊勢丹を立ち上げただけでなく、個人エゴが強く協調性のない小倉商人をまとめて、まちづくりの機運を高めた功績がある。小倉を東京・吉祥寺のような百貨店と路面店が渾然一体となった街にしようという提案は支持されたと言ってよい。
しかし肝心の小倉伊勢丹は準備期間の短さや立川店を模範にした郊外店戦略の過ちから売り上げが伸び悩んだ。ポイントカードを導入した2005年秋ごろからやや持ち直したが、黒字化はまだ見えていない。
退任は定年によるものだが、杉浦氏を呼んだのは新潟伊勢丹を模範にした店づくりへの戦略変更を示唆している。新潟伊勢丹は典型的な地方の小型店舗で、来館者はもっぱら自動車客だ。