ジャスダック上場で中小企業向け手形割引のアプレック(本社、北九州市)は7日、東証一部上場で総合金融業者のニッシン(本社、東京都)による普通株式の公開買付け(TOB)を受け入れることを決めた。
公開買付期間は11月8日から28日の21日間。ニッシンは期間中1株あたり450円で買付ける。予定株式数は約303万株以上で、金額にして約14億円以上。ニッシンはアプレック株式の約62%以上を取得して、同社を連結子会社化する。
この買付けでは、アプレックの大松和正社長とその家族が保有する約263万株と、同社取締役2名が保有する50万株が応募に出され、予定株式数は難なく上回る。ニッシンは期間中に応募のあった株式をすべて買付けるが、株価が急騰していることから一般株主が大量に応募する可能性は小さい。アプレックのジャスダック上場は維持される見通しだ。
アプレックは1974年の創業。北九州市内に本社がある唯一の上場金融業者で、中小企業を対象とした商業手形割引、無担保・有担保の貸付業務を行ってきた。しかし銀行や信用金庫が景況の好転によって貸し渋りから積極融資に転じたこともあり、資金需要が上向いているにもかかわらず、同社の営業貸付金残高は伸び悩んでいる。
ニッシンはアプレックと同じく中小企業を主な顧客層としていることから、より大きな経営基盤を持つニッシンの傘下に入ることで、今後の企業活動に活路を見出したい考えだ。アプレックは公開買付け後、ニッシンから役員の派遣を受け入れる。