九州電力(本社、福岡市)が広島市内にあるイオン系列の大型スーパー・ジャスコ宇品店に11月から電力の供給を始めた。現在の電力10社体制になって以来、他営業区域での電力の直接販売はこれが全国で初めて。
今年4月の電力自由化で、地域をまたいで電力を送る際に発生した送電線使用料を支払う制度が廃止され、従来の営業区域を越えて電力を供給することが可能となった。今後、電力会社間の顧客獲得競争が激化するのは必至だ。
イオンによれば、ジャスコ宇品店は中国電力から九州電力に乗り換えることで約7%の電気料金が節約できるという。コスト削減を目指すイオンと、大口取引先を開拓したい九州電力の思惑が一致した。イオンはジャスコ宇品店以外でも区域外電力を活用したい意向だ。