日本銀行下関支店および北九州支店は3日、企業短期経済観測調査(短観)を公表した。北九州地区の全産業の業況判断指数(DI)は+8で、前期より6点上向いた。北九州地区のプラスは2004年3月より7期連続。一方、山口県の全産業指数は+-0で、前回より1点落とした。
| / | 9月 | 12月 | 3月 | 6月 | 9月 | 12月予想 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 山口 | -7 | -5 | -1 | +1 | +-0 | -3 |
| 北九州 | +7 | +5 | +1 | +3 | +8 | +6 |
| 大分 | -4 | -5 | +-0 | -1 | +3 | +-0 |
| 九州 | -4 | -4 | -3 | -1 | +-0 | +-0 |
| 中国 | -7 | -4 | -6 | -2 | -3 | -5 |
| 全国 | +2 | +1 | -2 | +1 | +2 | +2 |
製造業が引き続き高操業を続けている。業況判断指数は+21で、やや落ち込んだ6月調査の+9から大幅に改善した。来年1月にはトヨタ自動車九州の苅田工場が操業を開始するほか、今後も大日本印刷やデンソーなどが大型投資を行う予定で、先行きの見通しは明るい。しかし原油価格の高騰などを理由に一部で慎重な見方もある。
非製造業は前回と同じ-1。8月の大型小売店売上高はクールビズの影響で夏物衣料の販売が好調だったが、実績では前年を下回った。自動車では小型車の販売が増加し、家電では洗濯機や薄型テレビなどの高額商品が好調だった。全体としては所得環境の改善を受けて堅調に推移している。
先行きは非製造業の「悪い」が「良い」に転じる一方、製造業の「良い」が縮小して、全産業では「良い」がわずかに縮小する見通し。
製造業は6月調査よりも5点改善して+5。フル操業のマツダを中心に、化学、紙・パルプ、繊維などが好調だ。公共事業や住宅関連など北九州地区との比較で弱い部分があるが、設備投資が上方修正されるなど全体としては拡大局面にある。
非製造業は前回より4点悪化して-3。北九州地区と似た状況で、雇用環境の改善と所得の下げ止まりから、高級家電や小型車の売上が堅調だった。
先行きは製造業の「良い」が拡大するものの、非製造業の「悪い」が悪化して、全産業では「悪い」が拡大する見通し。