関門通信

主要

佐川急便、新北九州空港を視察

  • 2005年08月03日 12:43
  • 投稿

佐川急便(本社、京都市)の栗和田栄一会長兼社長と、ギャラクシーエアラインズ(本社、東京都)の若佐照夫社長は2日、航空貨物事業の拠点の一つと位置づける新北九州空港(2006年3月開港予定)を視察し、そののち北九州市の末吉興一市長らと会談した。

佐川急便は航空貨物子会社ギャラクシーエアラインズを5月に設立し、航空貨物事業への参入準備を進めている。計画では当初はエアバスA300を1機導入し、2006年6月に新北九州―羽田線と新千歳―羽田線の2路線を開設。12月には機材を1機増やして那覇―羽田線も開設する。初年度の売上高目標は40億円。4年目に単年度黒字、6年目に累損一掃を目指す。新北九州―羽田線では、日量40~50トンの貨物取扱量を見込む。

民間の宅配事業は日本郵政公社の郵便小包との競争が激化し、両陣営が火花を散らしている。佐川急便の昨年度の宅配便取扱個数は9億4000万個で、ヤマト運輸の10億6000万個に次いで業界2位。しかし伸び率で見ると、2002年度が7.3%、2003年度が5.3%、2004年度は1.9%と徐々に低下している。

宅配便の巻き返しを図るために同社が目をつけたのが速達性の強化だった。トラック輸送は時短効果に限界があり、既存の航空貨物便は夕方までに集荷して翌朝配達する集荷配達ネットワークに乗らない。宅配貨物30億個のうち、1割強が翌日に配達できない状態だという。

航空貨物便に関しては、ライバルのヤマト運輸が全日空(ANA)と提携し、羽田―佐賀線で旅客機を使った深夜貨物便を始めたのが佐川急便を刺激した。日本郵政公社は日本航空(JAL)と提携し、羽田―熊本線で深夜貨物便を計画している。佐川急便はこの流れを一歩進め、自社の割安な専用機を投入して、通常宅配便並みの料金で翌日配達を可能にしたい考えだ。

北九州市庁舎で会見に応じた栗和田会長は新北九州空港を評して「地方空港にしては規模が大きい。連絡橋の通行も無料で交通の便もよい」と話したそうだ。若佐社長は九州の拠点として新北九州空港を選んだ理由について「海上空港なので深夜に離着陸しても地域住民の迷惑にならない」と強調し、運用時間が21時間(早朝5時~深夜2時)になることについては、「現時点では問題ない」とした。

スターフライヤーの旅客便に続き、貨物便の就航もほぼ固まった新北九州空港。夜間も飛ばせる空港の特性を生かし、さらなる定期便の就航が期待される。

広告

広告

管理

関門通信は参加型のニュースサイトです。だれでも自由に記事を投稿できます。
Nucleus CMS v3.24 | ©2008 Kanmon Tûsin. Morrie & Co. All rights reserved.