スカイマークエアラインズ(SKY)が1日夜から羽田―那覇線で深夜の旅客定期便を始めた。国内線の深夜旅客定期便は、1974年10月に東亜国内航空(当時)が羽田―福岡線から撤退して以来、約31年ぶり。
1日の羽田発第1便には、265席あるボーイング767に同社の西久保慎一社長や乗客ら215人が乗り込み、搭乗率は81%だった。折り返し便は117人が搭乗し、搭乗率は44%だった。那覇空港のタクシー乗り場では約60の車が列をつくり、公共交通機関が利用できない時間帯に到着する観光客を歓迎した。
スカイマークの深夜便は今年は9月13日までの運航で、火曜と水曜日を除く週5日、1日1往復を運航する。羽田を午後10時20分に出発し、那覇には翌日の午前0時50分に到着。折り返し便は那覇を午前3時20分に発ち、羽田に同5時40分に着く。
片道普通運賃は時期により1万9500円~2万3000円と幅があるが、他社通常便の約3万6000円前後より約4割安いのが特徴。東京発の格安沖縄ツアーや、那覇発0泊2日の東京ツアーが売り出されている。スカイマーク社はツアー客を期待していたが、初便はすべて個人客で、7割がインターネット予約だったという。
那覇空港ターミナルビルは、通常午前0時までの開館時間を午前3時半まで延長。ゲート内ではビル直営の売店や免税店、土産品店の3店舗が営業、観光客らが利用した。ビルは開業以来初めての深夜便に対応して保安員や警備など約30人が深夜出勤して、午前3半以降に客が居残らないよう乗客を誘導、館内を点検した。
本土から沖縄への航空運賃は日本一高く、ハワイよりも高い。しかしスカイマークの深夜早朝便は単なる格安沖縄便ではなく、新しい生活の流れを作ろうとしている。東京では仕事を終えて夕食を済ませてから、ゆっくり飛行機に乗ることができる。逆に沖縄からは東京で宿泊することなく朝一の会議に十分間に合う。新北九州空港も見習う点が多くあろう。