任期満了に伴う宇部市長選は26日に投開票が行われ、現職の藤田忠夫氏(無所属)が4選を果たした。当日有権者数は14万2466人。投票率は過去最低だった前回の35.12%を下回る31.45%。確定得票は、現職の藤田忠夫氏が3万2401票、共産党公認の新人、五島博氏が1万1695票。
選挙は3期12年の実績を背景に地場大手企業の支持を集めた藤田氏に、暮らしを重視する市政への転換を求めた五島氏が挑むものだった。しかし現職の無投票当選を阻むために共産党公認候補が立候補するといういつものパターンで、市民は選挙にそっぽを向いた。強すぎる現職が相手で、特に争点もなかったとはいえ、挑むほうまでがマンネリ化すると選挙は盛り上がらない。組織の力で勝敗が決まった選挙だった。
藤田氏は1939年生まれ。宇部市出身。1963年に東京大学工学部を卒業し、当時の建設省に入省。沖縄開発庁振興局専門官、日本道路公団計画部課長、会計検査院技術参事官、建設省関東地方建設局道路部長、建設省道路局国道1課長、建設省近畿地方建設局長を歴任し、1993年に退官。同年に宇部市長に就任した。
政治手腕には定評があり、中央との太い結びつきを生かして空港や港湾、道路建設に邁進し、宇部を山口県の表玄関として発展させた。楠町編入合併後の地域づくりにも強い意欲を示す。