ゼンリン最高顧問の大迫忍(おおさこ・しのぶ)氏が18日夜、北九州市八幡西区内の病院で死去した。享年59歳。氏は2001年に社長を退任して最高顧問に退き、北九州経済界の財界活動に尽力したが、健康問題を理由に会頭職は固辞してきた。若くして他界するほど深刻な病状だったことは、知られていなかった。
ゼンリンは大迫忍氏の父にあたる正冨氏(故人)が別府で設立した個人経営の雑誌社が前身。雑誌に綴じ込んだ別府温泉地図が好評を博し、住宅地図に活路を見出した。1948年に善隣出版社として北九州で創業。住宅地図のほか、カーナビゲーションシステムなどを手がけ、海外へも進出。忍氏が社長だった1996年に東証二部、大証二部に上場した。
大迫家では2003年2月に当時ゼンリン名誉会長だった公徳(きみのり)氏が享年84歳で他界した。ゼンリンは今後、創業者企業からの脱却を迫られることになる。