日本航空は8日、熊本―羽田間に7月7日から深夜貨物定期便を就航させるため、国土交通省に認可を申請した。当初は週3往復から始め、11月以降は毎日1往復に増便する。宅配、ビジネス貨物、生鮮食料品を中心に1日約20トン、年間7200トンを取り扱い、約12~13億円の運賃収入を見込む。 日本航空が深夜貨物定期便の就航させるのはこれが初めて。
日航の計画は地元住民らの内諾を得ていない。同社が決断を急いだ背景には、中元シーズンで輸送の需要が高まる7月初旬の就航に間に合わせたい事情がある。同社はこれまで説明してきた就航時間を見直し、熊本着を午前2時半から同1時45分に、熊本発を同3時半から同4時15分と前後にずらす案を提示。使用機材もジャンボ機のB747型から低騒音機のA300-600R型機に変更し、逆噴射を抑制する騒音低減策も説明した。
騒音に関しては、国が2月に実施した試験飛行で環境基準値を上回った地点はなかった。しかし環境基準は騒音値(デシベル)でなく、飛行時間帯や飛行回数、季節などで調整する「うるささ指数」が使われ、一般には分かりにくい。周辺5市町村の反対住民らは日航の早急な申請に反発を強め、環境・騒音対策が不十分だとして、近日中に同社や国、県に対して計画撤回の要請書と署名を提出する。
熊本空港は1971年4月に熊本市健軍町から熊本市の中心部から東へ20キロ、阿蘇外輪山台地の西端の高遊原台地に移転した。現空港は民家の少ない場所にあるが、航空機が市街地上空を飛ぶため、夜間の騒音問題の解決には時間を要すことになりそうだ。