マルハ(本社、東京都)の五十嵐勇二社長と下関市の江島潔市長は31日、山口県庁の二井関成知事を訪ね、新工場の建設に関する協定を締結した。新工場は東大和町にある同社練り製品工場に隣接する関連会社の倉庫を建て替えて建設し、カップゼリーやレトルト食品を生産する。
新工場は敷地面積約9200平米。建物面積約5200平米。今年7月上旬に着工し、来年2月上旬の操業開始を目指す。本格的な稼動は4月から。新規雇用は約80名。設備投資額は約13億5000万円。新工場建設の理由は、加工食品の販売が好調で各地の工場がフル稼働を続けているため。
マルハは1904年に創業者の中部幾次郎氏が家業の鮮魚仲買運搬業の本拠地を明石から下関に移し、1924年に個人経営から株式会社組織に変更したことにより始まる。下関は創業の地であり、1949年に本社を東京へ移すまで本社所在地だった。
マルハは本社移転の際にプロ野球の大洋球団(現在の横浜ベイスターズ)を下関で設立したが、その球団も6年後の1955年には川崎へ移転した。下関では期待を持たせておきながら撤退するという行動を何度も繰り返した経緯があり、市民のマルハを見る目は温かくはない。
五十嵐社長は立地協定書に調印した後、「下関は第二の故郷。西日本の生産拠点としたい」と語った。