佐賀空港発着の羽田線が今年10月から1便増便され、1日3往復となることが分かった。佐賀空港で唯一旅客便を運航する全日本空輸(ANA)の篠辺修・営業推進本部副本部長が23日に佐賀県庁の古川康知事を訪ね、ダイヤ改正の計画を伝えた。
それによると、佐賀発の第1便は現行よりも2時間35分早い午前6時45分発。羽田には午前8時25分着。九州発の東京路線ではもっとも早く羽田に着くダイヤとなる。また東京からの最終便(第3便)は午後6時30分発、佐賀には午後8時30分着で、現行よりも20分遅くなる。初便を利用した場合、日帰りの滞在時間は3時間近く増える。
佐賀―羽田線の増便は、佐賀県が全日空に対し、再三要望してきた。全日空は同路線の搭乗率が昨年度74.9%と初めて7割を超えて好調だったため、10月からの増便に応じた。これに伴い佐賀県は佐賀空港の運用時間を午前6時30分~午後9時に変更する条例改正案を6月定例県議会に提案する。
一方、全日空は利用者が低迷する大阪(伊丹)路線に関しては、現在の2往復ともプロペラ機(74席)に機材を変更する。大阪(伊丹)路線は搭乗率が昨年度42.5%と5割を割り込み、苦戦が続く。
佐賀県は1日2往復の大阪路線の存続に懸命だ。県の提案で昨年10月には東京直行往復便と同額運賃のルートきっぷ「大阪乗り継ぎ東京便」が登場したが、便数・交通の便もよい福岡空港に客が流れ、わざわざ時間のかかる佐賀空港を利用する客は少なかった。
そこで次の一手として、県は9月30日までに大阪便に搭乗すると、片道で獲得できるポイントを500マイル上乗せすることにした。普通運賃の場合、獲得マイルは306マイルが806マイルに増える。この費用約700万円は有明佐賀空港活性化推進協議会を通じて県が負担する。
新北九州空港の開港まで300日を切ったが、空港間の競争は激しい。今後、福岡空港と佐賀空港を含めた機能分担論が再燃することも予想される。