門司駅北口にある旧サッポロビール九州工場の事務所を改装した門司麦酒煉瓦館が21日に開業した。施設は大正・昭和のビール缶や瓶、工場の発展史などを展示する施設で、入場料は大人100円。物産館も併設し、麦芽を使った菓子などを販売するほか、ビールも飲める。こちらは無料。
大里の工場は1912年に帝国麦酒門司工場として操業を開始。「サクラビール」を製造し、主に大陸の植民地へ輸出した。同社は戦後の過度経済力集中排除法により分割され、業界再編後の1964年にサッポロビール九州工場となった。サッポロビールはこの工場を2000年に閉鎖し、清流を求めて日田へ移転した。
門司駅北口のランドマークとして愛されてきたことから、煉瓦造りの本事務所、醸造工場、倉庫はサッポロビールが3億6000万円を投じて改修し、北九州市に無償譲渡した。北九州市は工場跡地を「門司赤煉瓦プレイス」と命名、運営は地元の特定非営利活動法人(NPO)に委ねる。
赤煉瓦の旧醸造工場と旧倉庫はビアガーデンなどを設けて交流館とする予定で、開業は今年12月。