新北九州空港開港と同時に就航を目指す新規航空会社のスターフライヤー(本社、北九州市)が、就航予定の羽田線を全日空と共同運航(コードシェア)する見通しが明らかになった。実現すればスターフライヤーの座席の25%程度を全日空が買い上げ、全日空便として販売する。
新北九州空港へは、日本航空が北九州空港から移転するほか、スカイマークやスカイネットなどが新規参入に意欲をみせているが、全日空はこれまで態度を表明していなかった。羽田便を開設するには羽田空港発着枠を確保しなければならないが、全日空は配分された発着枠158便(今年度)をすべて使用している。福岡空港などの近隣空港から新北九州空港へ路線を割り振るのは有益とはいえなかった。
しかし共同運航という形での参入であれば、全日空は自社の羽田枠を割く必要がなく、新たな機材や人員を投入する必要もない。スターフライヤー便に自社の便名をつけて同社の国内ネットワークに組み込める。新規優遇枠を利用できる新規航空会社は、全日空が国内路線を拡張する上で魅力的だった。
共同運航はスターフライヤーにとっても利益が大きい。全日空の販売・営業網を活用でき、予約発券システムなどの共同利用でコスト削減が期待できる。また、同社が導入するエアバスA320を国内で保有するのは全日空だけであり、乗務員や整備士の訓練では全日空の協力が不可欠だった。
全日空はこの他に支援先のスカイネットアジア航空(本社、宮崎県宮崎市)に5人の社員を派遣し、スカイネットが運航する羽田―宮崎、羽田―熊本線の共同運航も検討しているという。1996年以後に参入した新規航空会社はスカイマークを除く全社が全日空と提携することになる。