「シティ情報ふくおか」が6月27日発売号の後、一時休刊することが分かった。発行元のプランニング秀巧社(本社、福岡市)は「9月末をめどに誌面を一新して復刊したい」というが、具体的な発行計画はなく、再開の目処はついていない。
同誌は1976年9月に創刊。様変わりする福岡市・天神を取り上げ、映画や音楽・コンサート、新店舗情報など天神から情報を発信し、若者中心に読者層を広げた。発行部数は当初の約3万部がバブル期には公称12万部を超え、1984年2月に月刊から隔週刊となった。
しかし1997年6月に角川書店が「九州ウォーカー」を創刊してからは守勢に転じた。紙面の全面カラー化やリニューアルで読者に訴えたものの、特集記事などが競合し、他紙との差別化が図れなかった。
近年はクーポン券やテレビ番組表付の無料情報誌などが相次いで参入し、競争が激化。ファッション、コンサートなどの情報がインターネットなどで手軽に入手できる時代になり、発行部数の低落に加えて、広告収入の落ち込みが大きかった。
有料情報誌の状況は全国的に厳しい。北九州では月刊誌「おいらの街」の発行元・おーぱす(本社、北九州市)が倒産し、同社の元幹部が設立した北九州マガジン社(同)が発行を引き継いだ。
そののち筑後地方で「リセット」「シティ情報月刊くるめ」を発行するリセット(本社、久留米市)が「おいらの街」救済に乗り出し、無料誌「リセット北九州版」を新たに発行することで一定の仕事量を確保し、存続を図っている。