北九州市は13日、ごみ減量化を図るため、早ければ来年度にも家庭の一般ごみの指定袋を1枚60円(45リットル入り大袋)に値上げするなどの新価格案を発表した。実施されれば現在の1枚15円から一挙に4倍となり、家計に大きな影響を与える。
市の案は、家庭の一般ごみ指定袋を45リットル袋で60円(現行15円)、30リットル袋で40円(同12円)、20リットル袋で26円(同8円)に値上げするというもの。値上げは有料指定袋制度を導入した1998年以来初めて。新指定袋に完全移行後は、現在の袋は使用できない。
現在は無料で回収する缶、瓶、ペットボトルにも有料指定袋(25リットル袋15円)を導入する。また2007年度からは、カップめんの容器やスナック菓子の袋といったプラスチックごみについても有料指定袋(25リットル15円)を導入し、「資源化物」として分別収集、新たに建設する処理施設でリサイクルする。
ペットボトルに関しては収集日を毎週水曜日に統一し、これらに合わせ、指定袋を一般ごみ=青、缶・瓶=グレー、ペットボトル=オレンジ、プラスチック製容器包装=緑と色分けする。
北九州市のごみ収集の有料化は1998年に始まり、約6%の減量効果があったが、ここ数年は横ばい続き。市はごみ処理量の20%減量、リサイクル率25%以上(現15%)の達成を目標にしており、ごみ袋の値上げと2007年度に導入予定のプラスチック容器包装の分別収集で、年間30万トンのごみを24~25万トンに抑えられると試算。近く住民説明会などで住民の理解を求めるという。
北九州市の家庭ごみの処理経費は45リットル袋で200円。ごみ袋代金の15円を差し引いた185円は税金で補っていた。関門都市圏では苅田町が無料、下関市が50円、行橋市が60円、直方市が63円、遠賀中間地域広域行政事務組合は71.4円、福岡市も10月から45円に値上げする(いずれも1枚あたり)。
ゴミ袋の値上げは昨年7月の「ごみ処理のあり方検討委員会」の提言に従ったもので、市民にコスト意識を高めてもらい、ごみ減量を図るのが目的だが、家計を直撃することから、実現には難航も予想される。