日産自動車(本社、東京都)は4日、新規航空会社のスターフライヤー(本社、北九州市)に対して1億5000万円を出資すると発表した。スターフライヤーが5月に行う第五次第三者割当増資に応じる。第五次では日産のほか、東京、大阪などの企業が出資し、資本金は20億円に達する。
日産のスターフライヤーへの出資は、日産本社および関東地区の各事業所と同社最大の九州工場との移動に際して、便数拡大による利便性が大幅に向上し、コスト削減効果が見込めるため。具体的には、株主優待制度を利用することにより、出張費を年間約7000万円削減できるという。また、「中国を始めとする、今後ビジネスが拡大するアジア向けの出張に際しても利便性向上、コスト削減が大きく期待できる」と、将来の国際便就航に対しても賛同する意向を明らかにした。
日産の出資額は大きいとはいえないが、東京―北九州間の移動でスターフライヤーと新北九州空港の利用を自ら義務づけた意義は大きい。同社は2004年8月に新北ターミナルビルの運営を行う北九州エアターミナル(本社、北九州市)に対しても1億円を出資し、民間企業としては最大株主となっている。
スターフライヤーは昨年11月に第四次増資を実施し、現在の資本金は12億2700万円。2~3月に第五次増資を実施して15億円に乗せる予定だったが、煩雑な手続きを嫌って5月の増資に一本化した。来年3月の就航時までに30億円に増資する予定。