下関市長選挙は27日に投票が行われ、即日開票の結果、旧下関市長の江島潔氏が辛くも制した。確定得票は、江島潔氏が4万5983票、中尾友昭氏が4万3468票、松原守氏が2万6838票。当日有権者数は23万8549人で、投票者数は11万7608人。投票率は49.30%だった。
今回の選挙は豊関地域1市4町の新設(対等)合併により新たな市が設置されたことから、公職選挙法の規定により行われた。候補者は新市発足により失職した江島潔・旧下関市長ほか、下関市区選出の元山口県議会議員・松原守氏(民主・連合の会)と中尾友昭氏(新政クラブ)。両氏は市長選に出馬するために県議会を辞して江島氏に挑んだ。
下関市は安倍晋三・自民党幹事長代理を擁し、堅牢な自民党支持基盤として知られる。このため、候補者全員が自民党に推薦願いを提出し、政党選挙にはならなかった。自民党の推薦は安倍氏の後援会の支持を受けた江島氏が獲得したが、自民党員や保守層の支持は最後まで割れたまま推移した。それぞれが政治家として支持者を多数抱えることから、三者がまともに組み合う激しい選挙戦だった。
江島氏が接戦を制したのは、3期10年の実績に対する支持票をすべて集めた一方で、批判票が中尾氏と松原氏に分散したためだ。票数で圧倒しながら候補者を一人に絞り込めなかった批判層は、自滅したといってよい。
今後、下関市は江島氏の下で10月の中核市移行を目指す。