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宇佐神宮が地震により損傷

福岡県西方沖地震によって宇佐神宮本殿に亀裂が入ったことが分かった。神功皇后を奉祀した三之御殿の北、西面の白壁に最大で50センチに達する亀裂が10箇所以上走ったほか、北辰神社の北、東、西面の壁にも無数のひび割れが生じるなど、被害は神宮全体に及ぶ。

これを受けて宇佐市教育委員会は22日、文化財保護法に則って文化庁へ被害届けを出した。被害状況の詳細は文化財建造物保存技術協会(本部、東京都)の担当者が調べるという。損傷は文化庁の災害復旧事業により修復される見通し。

宇佐神宮本殿は1855-61年の造替で、国宝。本殿は神宮の回廊内にあり、西より第一殿、第二殿、第三殿の三棟が横に並ぶ。各殿は内院と外院の二つの切妻造建物を前後に連ねた八幡造り。桧皮葺き、白壁朱漆塗柱の華麗な建物で、この類いとしては最大級の建造物。一般には公開しない。

北辰神社は1864年の造替で、大分県の指定有形文化財。本殿二之御殿の脇殿で、八幡造りの基となったらしい小社。本宮の地主神と伝わる。正面1間、側面と前殿1間、後殿1間、相の間1間。総円柱、高床で、周囲に回縁をめぐらし、高欄を置く。桧皮葺き切妻造りの屋根を乗せる。

宇佐神宮は式年造替制により33年間隔で再建するのが古の慣わしだが、南北朝時代以後は臨時の造営になり、江戸末期の造替を最後に途絶えている。近代化移行は古さを絶対視する西洋的な価値観が強くなったことや、国宝の指定を受けたことが造替をさらに難しくした。しかし社は本来の耐用年数を大きく超過しており、宇佐市で観測した震度4の揺れにも耐えられないほど劣化が進んでいたと考えられる。

造替は輪廻転生に通じる宗教的儀式であり、伝統技法を継承し、その時代の新しい変化を取り込むという現実的な側面もある。これを機に本来の世界観に立ち返って宇佐神宮の将来を再考する必要があろう。

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