佐川急便(本社、京都市)が航空貨物事業に参入する準備を進めていることが明らかになった。日本航空(本社、東京都)と提携して4月ごろに新規航空会社を設立し、来年3月にも羽田と新北九州、新千歳を結ぶ貨物航路を開設する。新北への定期貨物航路の開設表明はこれが初めて。
新会社は自社専用機を1機導入し、羽田―新北九州、羽田―新千歳を一晩に1往復する。新北九州空港と新千歳空港に白羽の矢を立てたのは、両者が24時間空港で、夕方までに集荷して翌朝配達するするという既存の集荷配達ネットワークに組み込めるからとみられる。導入機材は中古のエアバスA300-600型機かボーイングB767型機。B767型機は品薄で調達が難しくなっていることから、エアバスが有力視される。
佐川急便が航空分野に新規参入するのは、日本郵政公社の民営化を睨んで遠距離宅配の分野で競争力をつけるため。現在、首都圏―九州間の配達は翌翌日扱いで、翌日配達の場合は航空割増料金が必要になる。今後は割増料金が不要になり、荷物は翌日の配達になる。
新会社は資本金50億円程度で、佐川急便が過半数を出資する。同社は日本航空ほか、大手商社にも出資を呼びかけているという。