豊関地域1市4町(下関市、豊浦町、豊北町、菊川町、豊田町)は13日、新設(対等)合併により新しい下関市を発足させた。新市は面積715.86平方キロで、旧下関市の約3倍、北九州市の1.47倍。人口は29万7423人(2月1日)。山口県下では現時点で面積・人口ともに最大規模。
新「下関市」は編入合併ではなく新設合併により新たな市を設置したことから、規定により合併の日から50日以内に首長選挙を行う必要がある。下関市長選は3月20日告示、同27日に投開票。
候補者は新市発足により失職した江島潔・元下関市長ほか、下関市区選出の元山口県議会議員・松原守氏(民主・連合の会)と中尾友昭氏(新政クラブ)。両氏は市長選に出馬するために県議会に辞職願いを出した。
一方、議員に関しては2年間の在任特例を適用した。下関市議会は現時点で全国最多の105名が在籍する。
豊関地域合併の最大の目的は中核市移行による権限の強化だった。中核市は政令指定都市に準ずる権限を有し、福祉行政・保健衛生行政に関する事務、都市計画に関する事務などを独自に行える。政令の要件は人口30万人以上、面積100平方キロ以上。関門都市圏の周辺では大分市や福山市がこれに該当し、全国では35市がある。
豊関地域は2000年国勢調査時点の人口が30万1097人のため要件を満たせる。新「下関市」は2月15日開会の市議会臨時会で中核市申請議案を提出し、山口県議会の議決を経て、10月1日に中核市への昇格を果たす。この日は2000年国勢調査の効力が消滅し、2005年国勢調査が実施される日でもある。
市長職務執行者の江島潔氏は13日の開庁式で、「都市間競争に勝ち、合併は成功だったと言われる市にしたい」と決意を述べた。