農林水産省は27日、動物検疫所門司支所新門司検疫場を開場した。新しい施設は門司支所博多出張所(福岡市)の老朽化に伴い、旧施設を閉鎖して新門司港のマリナクロス新門司へ係留施設ごと新築移転したもので、国内10検疫場の中では最大の規模を有す。
新門司検疫場は広さ3万平米。場内には事務所のほか、畜舎、堆肥舎、解剖焼却炉などが備わる。豪州産肥育用牛を一度に1500頭収容し、15日間留置して臨床検査や血液検査を実施、合格した牛は国内に入れ、不合格の牛は返送するか屠殺して調べる。年間の取扱数は1万8000頭。新北九州空港の開港後は、年間5000頭の輸入馬も空輸して検疫を行う。
新しい施設は政府が2003年に土地を取得して順次建設してきたもので、約170人が福岡市から移ってきた。事業費37億5000万円。
マリナクロス新門司では昨年11月に新門司自動車物流センターが完工し、トヨタが車両移出・移入の全量を博多港から北九州港へ移した。検疫場も博多港からの移転だが、3月にはひびきコンテナターミナルが開港することから、今後も博多港から北九州港への移転組が増えると予想される。