トヨタ自動車九州(本社、宮田町)は27日、苅田町の松山工業団地に建設する新エンジン工場の起工式を行った。式典では渡辺顕好社長が「トヨタの重要な生産拠点となれるよう努力したい」と抱負を述べ、福岡県の麻生渡知事は「雇用を含めた経済波及効果は絶大だ」と喜んだ。
新エンジン工場はトヨタが愛知県外の国内に設ける初めての基幹工場。松山地区の東端にあり、敷地の北側を新北九州空港連絡道路がかすめる。新北九州空港までは連絡橋を渡るだけであり、完成車工場の宮田工場とは東九州道・九州道で結ばれる。
松山工業団地は好立地ゆえに4区画(計12万2783平米)を残して売り切れの状態だが、国土交通省は1995年から松山工業団地東側地先で港湾関連・埠頭用地の埋め立て事業(新松山地区)に着手しているため、この一帯の土地の供給余力は大きい。今後トヨタの基幹部品関連企業は新松山地区や苅田臨空産業団地などに展開するものとみられる。

新しい事業所は広さ約31万2000平米。宮田工場に対して「苅田工場」の名称を与える。第一期は約340億円を投じて延床面積約5万平米の工場を建設する。操業開始は2006年1月。年産約22万基のエンジンを製造し、全量を宮田工場へ納入する。雇用は約300名。製造が軌道に乗れば550名体制へ移る。
第一期事業は確保した敷地の約半分の利用に留まり、第二期事業の余地を残した。苅田工場は将来、年産約50万基のエンジン製造拠点になる見込みだ。