豊北町教育委員会は18日、響灘沖に浮かぶ角島の角島灯台を豊北町指定有形文化財(建造物)に指定した。同日に灯台前で隅田忠・豊北町教育長が灯台設置者である第七管区海上保安本部門司海上保安部の横山隆之助・関門港長へ指定書を手渡した。

角島灯台は1876(明治9)年に明治政府が建設した。設計はリチャード・ヘンリー・ブラントン。灯塔は御影石造りで、屋根は鉄のドーム。高さ29.6メートル(水面からは44.7メートル)。レンズは正八角形の1874年英国製フレネルレンズ。光達距離18.5海里。現存する明治期の灯台の中でも規模の雄大さと建築物としての美しさに定評がある。
豊北町は灯台周辺を角島灯台公園として整備し、灯台記念館も設置して一般に施設を開放してきた。年間の入場者は8万人。角島は周囲をエメラルドグリーンの美しい海に囲まれ、通行無料の橋としては日本最長の角島大橋などもあり、豊北町最大の観光地として知られる。
海上保安庁が管理する灯台で文化財の指定を受けたのは、神子元島灯台(静岡県下田市)、六連島灯台(下関市)に次いで全国で3番目。
豊関地域1市4町は来月13日に対等合併して新「下関市」を発足させる。この合併を睨んで豊浦4町では大型かけこみ事業が相次いだ。たとえば、「心温まるホタルの里」を町の標語とする豊田町は、約8億3000万円を投じて「豊田ホタルの里ミュージアム」を建設した。豊北町は角島の整備に取り組んできたが、灯台の文化財指定を最後の仕事として閉町する。角島灯台は新「下関市」が市指定有形文化財として引き継ぐ。