日銀下関支店および北九州支店は15日、企業短期経済観測調査(短観)を発表した。北九州地区の業況判断指数(DI)は+5で、9月と比較すると2点落としたものの全産業で「良い」超となった。一方、山口県の指数は-5で、9月より2点改善した。
| / | 3月 | 6月 | 9月 | 12月 | 翌3月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 山口 | -16 | -8 | -7 | -5 | -5 |
| 北九州 | +-0 | +2 | +7 | +5 | +5 |
| 大分 | -11 | -2 | -4 | -5 | -10 |
| 九州 | -6 | -2 | -4 | -4 | -7 |
| 全国 | -5 | +-0 | +2 | +1 | -3 |
北九州地区は製造業が+28という全国でも突出した高い数値を示し、しかも「良い」超幅がさらに拡大した。非製造業は-9で、「悪い」超幅がやや拡大した。先行きは、製造業の「良い」超幅が縮小するが、非製造業の「悪い」超幅が縮小するため、全産業では「良い」超幅が横這いとなる見通し。
山口地区は、製造業が-3で、「良い」から「悪い」へ大きく転落した。非製造業は-6で、大きく改善した。先行きは、非製造業が悪化するが、製造業が改善を予測していることから、全産業では横這いになる見通し。
北九州地区は前年度に比べ製造業が22.6%増加した。非製造業は53.5%の大幅減少となり、前年度+230%の反動が現れた。今年度の設備投資は全体では2割減少する見通し。しかし前回調査比では、製造業・非製造業ともに上方修正した。
山口地区は前年度に比べ製造業が69.5%増加する一方、非製造業が7.2%減少した。全体では52.5%の増加。前回調査比では、製造業・非製造業ともに上方修正した。
北九州地区は製造業・非製造業ともに「過剰」超から「不足」超に転じた。北九州市では11月の人口動態が社会増に転じるなど、これまでにない変化が起きている。
山口地区は+-0となった。先行きについては、「過剰」超の見通し。
企業金融は資金繰り判断の「苦しい」超幅が北九州・山口ともに拡大した。日本乾溜工業の減資や玄洋の破たんなどにみられる公共事業部門のように、今回の好況に与れない部門は淘汰される方向にある。
一方、金融機関の貸出態度判断は、山口銀行などが積極的に融資していることから北九州・山口ともに「緩い」超幅が横這いとなり、借入金利水準判断も「上昇」超幅が予想に反して縮小した。しかし先行きは「上昇」超幅が拡大する見通し。