赤池町、金田町、方城町の下田川3町は1日、福岡県の麻生知事に対して3町の廃置分合(合併)を申請した。3町は11月3日に合併協定調印式を行い、金田町議会と方城町議会では11月26日の臨時議会、赤池町議会では11月29日の臨時議会で合併関連議案を可決した。今後は来年2月の県議会定例会での議決、知事の決定を経て、総務省が告示する。発足は2006年3月6日。
新町は3町による新設(対等)合併で、名称は「福智町」。面積42.04平方キロ。人口2万6375人(2000)。現金田町役場を本庁舎とし、赤池町および方城町の庁舎を支所とするが、本庁の一部機能を支所へ分散する。議員48人に関しては在任特例を適用し、合併の日から2008年4月30日までは引き続き新町の議会議員として在任する。新町の議員定数は20人。
下田川の合併は順風満帆に話が進んだが、土壇場になって大波乱があった。
新町の中心となる金田町では11月14日に町長選があり、下田川合併を最大の争点として争った結果、法定合併協議会の会長を務める吉田桃生町長が合併の白紙撤回を掲げた新人に敗れた。
その衝撃も冷めやらない19日には、赤池町の水永康雄町長が 町発注の公共工事に絡んで業者から現金千数百万円を受け取ったとして、収賄容疑で逮捕された。
3町の合併関連議案の可決は、町長の一人が逮捕により不在、一人が任期切れ間際という状況で、急きょ臨時議会を招集して可決したもので、その2日後に合併申請を行うという強行軍だった。申請に際しては合併反対派の「金田町の生活と環境を守る会」(八代久会長)が約3400人分の署名を添えて県に申請を受理しないよう求めたが、麻生知事は「手続きに問題はなかった」として直ちに3町の合併申請を受理した。
廃置分合(合併)の申請は合併の確定であり、申請を取り下げることはできない。こののち案件は地元を離れて第三者が事務的な手続きを行うだけであり、申請後に合併が覆った前例は聞かない。もっとも昭和の大合併では、淡路島の4町が合併後に町役場の位置で紛糾し、淡路町と東浦町の二つに分町した例はある。
金田町の大島道人新町長は初登庁の6日以降に福岡県や赤池町、方城町に対して合併の白紙撤回を求めてゆく意向で、新町の発足が確定したというには、不確定要素の残るすっきりしない決着となった。