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コムシティ本館ようやく空家に

コムシティ地階で営業を続けていたスーパーのベスト(本社、東京都)とたこ焼き屋が、8月31日をもって閉店した。建物の破たん後は客足が遠のいて赤字だったという。これを受けて地階から6階までの商業床は9月1日に完全に閉鎖された。

黒崎駅西側別棟の4店舗はこれまで通り営業を続ける。筑豊電鉄駅、西鉄バスセンター、子どもの館、西鉄イン黒崎は、自己破産した運営会社・黒崎ターミナルビルとは無関係で影響はない。

コムシティは2001年11月に開業。年間150億円の売上高を目標に掲げた。しかし同時期に対峙するメイトビルに進出した黒崎井筒屋の好業績とは対照的に売り上げが低迷した。2003年3月期決算は累積損失が約11億9000万円、債務超過が約5億9000万円。

運営会社の黒崎ターミナルビルは2003年5月に福岡地裁小倉支部に民事再生法の適用を申請したが、出店者会(96店舗)が共益費の値上げを拒んだことから、14日後にこれを取り下げて自己破産を選んだ。負債総額は約130億円。

コムシティは破綻そのものの痛手よりも、ずさんな賃貸借契約の後遺症のほうが深刻だった。商業床はもっぱら変動家賃制(利益連動)だったことから、店子が売上不振により家賃に圧迫されることはなく、黒崎ターミナルビルが負債を負う仕組みだった。

従って、一部の店子は黒崎ターミナルビルの破たん後も立ち退きを拒否して営業を続け、破産管財人に対しては賃借権契約の確認を求める訴訟を起こした。コムシティは破たん後に権利や契約をリセットできなかったのが最大の誤算だった。

破産管財人は維持管理費用の枯渇から、昨年10月に破産手続きの放棄を示唆した。コムシティは本館の商業床が空になったことでようやく売却のための最低限の条件を満たしたが、時機を逸した感が強い。

破産財団の資金は今月中にも底を突く。すぐに買い手が現れなければ、無条件に競売にかけられるか、北九州市が税金を投入して買い取るかのどちらかになる。

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