小倉伊勢丹は開業後半年の業績を公表した。売上高は107億円で目標の85%。これを受けて伊勢丹は、初年度売上目標を当初の260億円から170億円に下方修正した。一方、来店者数は目標を約45%上回る768万人。専用カード「アイカード」の口座数は年間目標を3000上回る5万3000に達した。
同社の寺垣社長は売上が伸び悩んだことに対して、「開業までの準備期間が短く、市場特性を読みきれなかったからだ」という。食品や雑貨は堅調に売上を伸ばしたが、百貨店の主力商品である女性向の衣料品が売れなかった。
伊勢丹は井筒屋と住み分けるために顧客対象を若い女性に絞り込みすぎた印象があり、北九州で層が厚く、経済的にも余裕のある中高年層に敬遠された。外商部門がなく、贔屓客を抱える熟練販売員もいないことから、裕福層を呼び込むこともできなかった。今後は管理部門の人員の削減、売場作りの見直し、従業員の再教育を行うという。
この間の井筒屋本店の売上高は前年比8.3%減。地階食品売場を16年ぶりに全面改装中で売場が狭かったこともあり、「想定の範囲内」だった。